作業時間の削減だけじゃない、新しい不正に対するノウハウの蓄積

アフィリエイト広告サービス『A8.net』『Moba8.net』や、スマートフォン向けアドネットワークサービス『nend』を提供している株式会社ファンコミュニケーションズ。今回は国内最大級のスマートフォン・アドネットワーク『nend』でのアドフラウド対策とSpiderAF 導入経緯ついて、nend事業部 プロダクトマネージャーの浅見様にお話を聞いてきた。

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nend事業部 プロダクトマネージャー 浅見 謙二郎様

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1. 御社の会社概要・事業内容について教えてください。

当社はファンコミュニケーションズという会社で1999年に設立し、今年で18年目を迎えてます。
様々なインターネット広告サービスを展開しているのですが、大きく事業領域を2つに分けていまして、 CPA型の広告サービスCPC型の広告サービスになります。
CPA型の広告サービスはおもに「アフィリエ イト広告(A8net)」で、CPC型の広告サービスは「アドネットワーク(nend)とDSP(nex8)」になります。
それぞれ課金体系やターゲットとする顧客層が違うのですが、全てのサービスに共通しているのは、「広告主様の成果目標とメディア様の収益目標に基づいて、双方がwi-winとなれるような広告システムを提供している」ということです。
その中で今回SpiderAFを採用したのは、私たちが運営するnendというスマートフォン向けのアドネットワークになります。
現在nendでは約70万のスマートフォンサイトやアプリを束ね、国内No.1の規模でスマートフォンのディスプレイ広告を展開しているサービスになります。

2. SpiderAF導入前に抱えていた課題を教えてください。

課題は3点ありました。

1つ目は「不正メディアが昨年の後半頃から不正が増え始め、今年に入って急激に増えていること」
2つ目は「今年に入って不正のパターンが多様化してきたこと」
3つ目は「不正対策は行っていたが、属人的になっていて、かつ工数がかかっていたこと」です。
私達の不正というのは、不正を行うメディアが、機械的に自社媒体の広告をクリックして収益を生み出す仕組みのことです。

3. 導入前、SpiderAFにどのようなご要望がありましたか?

Phybbitさん自体が、もともとデータサイエンスを強みとしていた会社なので、データを活用し「不正メディアの検出から判定の自動化」を行うことです。
最初は正直不安でした。 データ分析を行っている外部の企業様とは、何回か取り組みをしたことがあったのですが、どこの会社も技術自体はすごいのですが、なかなか私達のビジネスの仕組みを理解していただくことが難しくて…。弊社の色として、細かいところも含め妥協せずサービスを作るという想いがあり、結局は自分たちで何でもやってしまおうとなるケースが今までは多かったです。

4. SpiderAFのサービス内容の中で、導入の決め手となったポイントはどこでしょうか。

最初の導入の決め手は人です。
技術力のある会社は多いと思うのですが、Phybbitさんは親身になって相談にのっていただける、営業の方とエンジニアの方がいたからです。
導入前に私達がふだん不正の検出から判定を行っている作業を、本当にいつもどおりに目の前でお見せしたのですが、特にエンジニアのエウリコさんが、「なんでそこを見たの?」とか「それはどういう数値?」など、あまりの質問の多さにビックリしました!
そして試用版が出てきたときに衝撃を受けました!
これでも不正に対するノウハウはかなり溜まっていて、複雑な基準で判定を行っていると思っていたのですが、私達がやっている作業の自動化はもちろん、プラスαの機能(コンテンツの解析、ドメ イン情報の信用性など)で出来上がってきた時には驚きました。

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5. 導入の際に不安だったところ・苦労された点はありましたか?

どのようにして、解決されましたか?

不安だった点はやはり先程お話した私たちのビジネスに対する理解でしょうか。
あとは不正のパターンもどんどん新しいものが出てきているので、その際に柔軟にご対応いただけるのかということです。
苦労した点といえば、作業のデータベース化をもっとちゃんと行っておけば良かったなと思いました。
データ分析を行う上での大事なことは、人による地道な作業をデータベース化、そこから正しいアルゴリズムを組んでいくことだと思いますので。

6. 実際にSpiderAFを導入してみていかがですか?導入前の問題点は解決されましたか?

成果は大きいです。
これまで判定にかかっていた時間が約5分の1に短縮され、新たな不正メディアの発見にもすごく役立っています。
検出のロジックの精度が良いこともそうですが、確認したい情報がダッシュボード上で1つのページに分かりやすくまとめていただいているのも、作業時間の削減につながっていると思います。
また一緒にお取り組みさせていただいたことで、私達のほうでも、これまで行っていた検出から判定にいたるフローの整理や、新たな不正パターンが見つかるなど、ノウハウが蓄積されたことも大きかったです。

7. 導入前後のサポートについて、お伺いします。

Phybbitの対応(エンジニア・営業)はいかがですか?

とにかくサポートが早くて助かっています。
普段はSlack上でやりとりさせていただいているのですが、レスポンスも対応も早いです。
また影響の大きい新たな不正のパターンが見つかった際に、できるだけ早くご相談させていただきたい旨をお伝えしたところ、すぐにお時間をとっていただけたことも嬉しかったです。

8. これからSpiderAFを導入しようと考えられている、または検討されている企業の方たちに一言お願いします。

私たちはアドネットワーク事業者が行う不正対策としてSpiderAFを導入しましたが、 これは
広告事業者だけでなく、広告主だったり、メディアだったり、全てのレイヤーで対応を行っていくべき課題だと思っています。
広告主は大切な広告予算を守るため、メディアは自社のインプレッションの信頼性を守るため、それぞれが得られるデータを活用して、取り組むことが大事だと思っています。
その際にSpiderAFでは、サービス自体の品質はもちろん、各サービスに合ったロジックを提案してくれるので、全てのインターネットサービスを提供する事業者にオススメすることができます。

9. 最後に、御社のアドフラウドに対する考え、今後のお取り組みについて教えてください。

私たちは広告主様、メディア様が安心して利用いただける広告プラットフォームを展開していますので、今後も不正に対しては今後も厳しく取り締まっていきます。
冒頭にもお話させていただきましたように今年に入って急速に不正が増えてきており、 それでもまだまだ日本では1~3%くらいといったところだと思いますが、グローバルでは全体の2割くらいは不正という話もあります。
直近の状況を見ていると、日本でも一気にそのラインまで増えてくるのではないかと思っています。

また、私達だけが対策を行っていっても、不正自体をなくすことはできないと思うので、
主体となって、もっと業界全体を巻き込んだ取り組みをしていけたらな、と思っています。
全ての広告事業者がSpiderAFを活用して、不正メディアや不正ユーザーの共有ができるような仕組みが できたら、世界中で日本だけは、不正な広告取引がなくなるなんてこともできるのではないでしょうか。